縄文時代 後期~晩期 (4000年前~2300年前)

青森県の主な遺跡

縄文時代晩期 亀ヶ岡遺跡(つがる市)
縄文時代後期 小牧野遺跡(青森市)

気候

縄文前期に温暖化のピークになり、地球は再び寒冷化へと向かいました。これによって植生が変わり、落葉広葉樹は関東、中部、北陸まで南下しました。また、海水面が下がり始めて現代に近い状態になり、低湿地が増えていきました。

生活

寒冷化で食料の生産が低下。海水面が下がったことで漁場が変わり漁獲高も低下。人口が減っていきました。土偶、遮光器面や鼻曲がり面といった土面、石や粘土に彫刻された土版(どばん)や岩版(がんばん)、儀式用と見られる石棒、石剣、石刀などの呪術用の道具、権力者や呪術者が用いた、ヒスイや凝灰岩の玉などが多く出土したことから、呪術や祭祀がよく行われていたと見られます。また、後期には東北北部から北海道にかけて多くの環状列石(ストーンサークル)が造られました。

 

この時代の主な土器

十腰内式土器

縄文時代後期。
弘前市の十腰内遺跡から出土したことで、十腰内式土器と名付けられました。
これまでの土器とは大きく変化し、厚手から薄手に、大型化から小型化へと変わって行きます。また、ツボやカメ、鉢、注口、香炉形、ふたなど用途に合わせて造られるようになります。文様は渦巻文や入組文、後半には磨消縄文や貼瘤文など。
日常生活に使われる粗製土器と、儀式や祭祀の時に使われる精製土器が区別されるようになります。

亀ヶ岡式土器

縄文時代晩期。
つがる市の亀ヶ岡遺跡から出土したことで、亀ヶ岡式土器と名付けられました。
精巧な装飾と文様が施され、縄文文化の集大成と言われます。
土器は薄手、形状はさらに細分化され、深鉢、浅鉢、鉢、片口、カメ、ツボ、徳利、台付き鉢、皿、椀、香炉形など、模様は三叉文や羊歯(しだ)状文、X状の磨消縄文による雲形文、沈線による工字文など複雑なデザインが成されています。
また、表面が綺麗に磨かれた土器や、現代の工芸品と見紛うほどの漆塗りの土器も作られています。

十腰内式土器
弘前市岩木山麓出土 
青森県立郷土館 風韻堂コレクション
亀ヶ岡式土器
平内町槻の木(つきのき)遺跡出土
青森県立郷土館 風韻堂コレクション

 

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